SCROLL
スタッフ登録

SPECIALIST PERSPECTIVES

2026.02.13

自民党の圧勝で労働法制はどうなる?

自民党の圧勝で労働法制はどうなる?
2026年2月に行われた衆議院選挙で、自民党は316議席という大きな勝利を収め、衆院で圧倒的な勢力を獲得しました。圧勝により国会運営の主導権を強め、参議院で否決された法案も衆院で再可決できる政治基盤を得ています。


基本方針:規制緩和と柔軟な働き方の推進

自民党政権は「働き方の柔軟性を高める改革」を掲げており、今後の労働法制の方向性には以下のようなポイントが挙げられています。

1.労働時間規制の見直し

残業時間の上限規制について、現行の「月45時間・年360時間」などの枠組みを柔軟に見直す議論が進んでいます。企業や業種ごとのニーズに対応する形で、制度の弾力性を高める提案が検討されています。
また、政府内では労働時間規制の「緩和」方向を示す動きもあり、長時間労働の容認につながるとの批判も出ています。

2.多様な働き方の制度化

調整中の労働基準法改正案では、「部分的フレックスタイム制度」やテレワークに対応した みなし労働時間制度、さらには休息時間を義務化する「インターバル制度」など、柔軟性重視の項目が議論されています。
政府は、企業の働き方の多様化を前向きに評価し、規制緩和を進める方針を示唆しています。

3.規制緩和と労働者保護のバランス

自民党と連立を組む政党(例:日本維新の会)との間では、労働政策の温度差も指摘されています。たとえばハラスメント防止法の制定などでは自民・維新で立場が一致しない点もあります。

進む可能性がある論点

労働時間の柔軟化・規制見直し
自民党の圧勝で、労働時間規制を企業のニーズに合わせて弾力化する動きが強まる可能性があります。これは企業の生産性向上を狙う一方で、労働者の健康・休息確保とのバランス調整が課題になります。

多様な働き方の制度化
テレワークやフレックスタイム、専門職型制度の整備など、働き方の多様化を促進する法制度の整備が進む可能性が高いです。

解雇規制や雇用流動性への議論
過去の議論では、解雇規制の見直しや転職支援の必要性も取り沙汰されており、雇用市場の柔軟化に向けた法制論議が進む可能性もあります。ただし反対意見も根強いため、結論はまだ見えません。
自民党の圧勝によって、労働法制の改革は以下のような方向になりやすいと考えられます

規制緩和と柔軟性の推進
労働時間制度の見直し
多様な働き方の制度化
労働者保護とのバランス調整

ただし、労働法制は企業側と労働者側、さらには与党内の立場の違いも複雑に絡むため、最終的な法案の内容や成立時期は今後の国会論戦次第です。
PAGETOP